カテゴリー「葬送儀礼」

「最期」のかたち。

冒頭でいきなり、葬儀屋さんの概要を少し書いてから本題へ。

 

 

1件の「お葬式」に、複数の部署が関わります。

葬祭部、生花部、贈答部、美容部、互助会部、など。

私のいる葬祭部の中でも、

本部の事務方(経理など)、

葬儀の担当者(マネージャーもしくはディレクターと呼ぶ)、

葬儀場の設営や、マネージャー(MG)の補佐をする、我々AD、

その他、集金担当、宿直専門、色々。

 

直接、通夜・葬儀・告別式に立ち会うのは、

MGとADです。

葬儀屋さんに就職して、一年と十ヶ月。

ADとして、それなりの数のお葬式を見てきました。

 

特に印象的だったお話。(本題はここ。)

 

その1

80歳を過ぎたおじいちゃんが亡くなり、残されたおばあちゃん。

棺の中のおじいちゃんに言った言葉。

 

「あの世でも、一緒になろうね。」

 

ちょっと羨ましく思いました。

自分の死後、連れ合いにそう言ってもらえるなんて。

 

 

その2

火葬場では、故人に触れることはできません。

告別式が触れるラストチャンス。

 

大体、おでこを撫でたり、頬に触れたり、

一切触らなかったり、が多いのですが、

 

余生がもっとあったはずのおとうさん。

気丈に振舞っていたおかあさんも、

ラストチャンスとなれば話は別。

号泣しながらも、最期のキス。

 

 

葬儀屋は、

ご遺族とは、基本、長くても3〜4日の付き合いです。

どんなご家族だったかは、結局大部分が推測ですが、

 

ご遺族の、故人に対しての言葉や行動から、

生前の様子が窺えます。

 

 

 

でもね、本当は、

 

言葉もキスも、

生きてるうちに。ね。

身内の窓口に。

2017年8月21日(月)。

 

妻の叔母が永眠しました。

平均寿命からすると、かなり早い。

 

その日は、仕事が終わって、

職場で時間をつぶし、直接バスケへ。

バスケが終わって、スマホを見たら、妻からメール。

即、電話。

妻は病院(家から近い)に駆けつけていたので、

詳細を聞いた。

 

 

叔母さん、ずいぶん前から患っていたので、

我々別居の親族は、どこか覚悟をしていたのですが、

叔母一家は、まさかこんなに早いとは思っておらず。

いや、

思わないようにしていたんだろうね。

「きっと、元気になるだろう。」

「奇跡が起きて、劇的に治るだろう。」

って。

それもそうだけど。

 

亡くなった時には、何の準備もなく。

 

普通、病院のスタッフは、葬儀屋一覧を渡すだけで、

何の相談にも乗ってくれない。

ずっと病室にも居られないし、

かといって、料金もわからないような、変な葬儀屋にあたっても困る。

さて困った、叔母さんの夫と子供たち。

 

身内が亡くなった直後だし、冷静ではいられないだろう。

ぜんぜん決まらない状況に、

妻が助け舟を出した。

夫が、葬儀社に勤めている、と。

バスケが終わったら連絡がつくから、ちょっと落ち着いて、と。

 

さて、連絡がついた、俺。

妻を介して質問には答える。

 

身内がいる安心感もあってか、

俺の働く葬儀社で葬儀をすることになり。

会社には妻(病院の状況を把握しているので。)から電話をしてもらい、お迎えの手配。

 

その間、俺は俺で、

病院に向かいながら、会社、葬儀の担当者にそれぞれ連絡。

病院に行ってから、葬儀会館へ。

 

23日水曜日が友引。

友引は、火葬場が休みなので、葬儀ができない。

つまり、友引の前日は、通夜ができない。

水曜日にお通夜で、木曜日に葬儀・告別式、そして火葬。

友引の関係で、火曜日にちょっと時間ができたので、

ゆっくり写真(遺影用)をさがしてもらうことができた。

 

 

さて、俺。

火曜日は、たまたま休み。

だけど、納棺に参加させてもらった。

水曜木曜は、叔母の葬儀の担当にしてもらって、

出勤だけど、参列。

先輩方の計らいで、火葬場にも行かせてもらい、

拾骨もできました。

 

普段は、会場の設営とかがメインの仕事だけれど、

今回は、営業の部分から関わる。

身内だからだけど、

こんなにもお客様に頼られたこともないし、

こんなにも感謝の言葉をもらったこともない。

なのに、

営業の部分は、まだまだ知らないことが多い。

てきぱきできない自分が、ちょっと情けなかった。

担当者からも、ある程度は任せて頂けましたが。

 

身内も、最後に会ったのは、数年前。

俺の髪が、金色やらピンク色の頃。(笑)

まだまだ新米の葬儀屋さんというのはわかってもらってましたけどね。

 

 

その後、

別件で、詳細は書かないけど、

時々ある、ちょっと特殊な事例の葬儀が数件続いたりと、

ちょっと忙しくしておりました。

その間、バスケに行けなかったけど、

バッシュが壊れていたので、直す時間にした。

 

 

新人とはいえ、二年目の42歳。

いい大人。(笑)

半人前は、ぼとぼち卒業できるかな?

御霊前?御仏前?

おめでたい席は祝儀袋ですが、

お通夜、葬儀、告別式、法事などのお悔やみの時は、

「不祝儀袋」を使います。ぶしゅうぎぶくろ。

香典袋、という言い方でピンとくるかも知れません。

香典袋は、通常、葬儀や告別式で必要になりますが、

葬儀に参列することができない場合、お通夜の時に持参します。

 

不祝儀袋を、常に準備している人も稀だと思います。

もしもの時に、慌てて買いに行くことになるでしょう。

 

で、

売り場で、

似てるけど微妙に違う、数種類の、のし袋を目前にし、

迷うことになるかもしれません。

どれを買えば良いのか、と。

 

御霊前、御仏前、御香典、御玉串料、御花料、等々。

 

迷わずに選べますか?

 

参考までに記しますが、

お住いの地域によって、文化が違います。

お含みおきください。

 

まず、一般的なお葬式は、

仏式、神式、キリスト教式の三つ。

(前回のブログで書いた通り、仏式でも色々あるが。)

上に書いた例でいくと、

御香典が仏式。(お寺)

御玉串料が神式。(神社)

御花料がキリスト教式。(教会)

 

参列する葬儀が、何式なのか、

本来は、喪家や葬儀会場に確認が必要なのですが、

そんな時間もないときもあるでしょう。

そんな時は、

 

「御霊前」(※蓮の絵の描いてないのも)

 

を選んでください。

 

 

各宗教、人は死んだら、霊(魂)になる。

という考え方のもと、

その、霊にお供えをする。なので、御霊前。

という風に解釈していただければよいかと思います。

厳密には、

浄土真宗は、

死んだら即、仏になるという考えなので、

御仏前が正しいのですが、

現代では、御霊前でも大丈夫ということになっています。

(宗派は不明だけれど、仏式なのはわかっているのであれば、

「御香典」をお選びください。)

また、仏教では、

四十九日が過ぎる(忌明け)までが、霊。

その後、仏になるという考え方なので、

それ以降の法事の席では、「御仏前」になります。

 

文字の入っていない不祝儀袋もありますので、

現地でこっそり記入・・・。ってなことも、

まあ、やろうと思えばできるでしょうけど。

宗派のお話しを少し。

日本は、無宗教国などと言われています。

 

初詣は神社へ。

クリスマスを祝い、挙式はチャペル。

困った時だけ神頼み。(笑)

 

お葬式は、仏式(仏教の法式)が多いですね。

 

仏式、と言っても、色々ありまして、

昔、社会科の授業で習った、

天台宗=最澄

真言宗=空海

等々。

 

習ったでしょ?

 

宗派の違いで、

お葬式も色んなところが違ってくる。

(今回は、細かい話は割愛。)

 

以下、主要八宗。

 

天台宗

真言宗

浄土宗

浄土真宗本願寺派(通称、西本願寺。)

真宗大谷派(通称、東本願寺。)

臨済宗

曹洞宗

日蓮宗

 

臨済宗と曹洞宗は、禅宗。

★黄檗宗(おうばくしゅう)というのもあります。

 

本願寺(浄土真宗)は、西と東。

★真宗高田派というのもあります。

 

仏式、と言っても、様々。

それによって、

葬儀もそうだし、

お墓や仏壇も違ってきます。

「何でもいいから、おまかせで。」

というわけにはいかないです。

 

あなたの家は、何宗ですか?