冥福を祈らない理由。

今日は、

2020年3月末日。

 

まだまだ世界は、新型コロナウィルスが席捲。

連日の報道では、

新たな感染者が何人、死者は何人、と、

留まる所を知らない。

複数のスポーツ選手の感染が発覚したりする中、

 

我々ドリフ世代は、

「志村けん、死去」のニュースに、

言葉を失った。

 

 

 

今回に限らず、

有名人が亡くなると、

SNSを中心に、

「ご冥福をお祈りいたします」

の文言が並ぶ。

 

 

食事の前には「いただきます」。

これと同列で、

誰かが亡くなった時には「ご冥福をお祈りいたします」。

って使われている気がする。

 

 

「ご冥福をお祈りいたします」の意味は、

冥=死後の世界

福=幸せ

 

死後の世界での幸せをお祈りします。

といった意味になります。

特段、問題もなく、

むしろ、お亡くなりの席ではふさわしい言葉のように思えます。

 

 

ではなぜ、

葬儀屋の俺は、冥福を祈らないのか。

 

 

 

まず、

一般的なお葬式は、

お寺の「仏式」、

神社の「神式」、

教会の「キリスト教式」。

 

 

「ご冥福をお祈りいたします」は、

仏式の言葉。

神式やキリスト教式では、

 

絶対に使いません。

 

さらに、

仏教でも、

浄土真宗などの宗派では、

「即身成仏」「臨終即往生」「往生即成仏」。

つまり、

死んだら即、仏になる。

この世で死んだら即、仏の世界(極楽浄土)で生まれる。

 

という考え方なので、

「ご冥福をお祈りいたします」は、

冥=冥土=死者が行く暗黒の世界(地獄)ということで、

「どうか、極楽浄土に行かず、冥土を彷徨いますように。」

といった意味になってしまいますから、

 

冥福を祈ることはしません。

 

 

 

なので、

仏式以外はもちろん、

仏式でもふさわしくない場合があるので、

「ご冥福をお祈りいたします」は、

最初から使わないようにしています。

 

そもそも、

「ご冥福をお祈りいたします」は、

故人に向けての言葉であり、

葬儀屋は、故人ではなく、遺族と接しますので、

仕事中に「ご冥福をお祈りいたします」は使いません。

 

 

決して、

故人に何の感情も抱かない、という意味ではありません。

 

今回のタイトル「冥福を祈らない理由。」の答えは、

「ご冥福をお祈りいたします」で、

不快な気持ちになる方々がいるのを知っているから。

 

でした。

 

 

 

じゃあ、なんて言うの?

 

 

弔電とかの文章なら、

「哀悼の意を表します(捧げます)」。

仕事中、病院などで最初に遺族に合った時には、

「ご愁傷さまです」。

自分が弔問や会葬する時には、

「お悔やみ申し上げます」

ですかね。

 

あ、

当然、前後の言葉はちゃんとつけますよ。

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